栄養科
栄養科の役割
私たち栄養科は「美味しい食事の提供」と「個々に応じた栄養管理」の理念のもとに、食事が患者様の入院生活の活力となり、栄養状態が改善することで早期退院へと繋がるよう日々奮闘しています。
栄養科の取り組み
担当栄養士が患者様のベットサイドに伺い嗜好調査を行い、お口に合った食事をお出しするのはもちろんですが、栄養状態を把握し病気の回復のお手伝いのため、患者様にとって一番必要な栄養を個別に提供していくことも私たちの大きな務めです。治療効果を上げて体力を増強し、笑顔での退院を願ってます。またNSTなどのチーム医療で地域医療を支えております。
栄養科発行の栄養科だより
入院患者様に提供される月々のイベントメニューのご紹介と栄養に関するミニ知識を掲載しています。
最新号は病棟に掲示してあります。またホームページでもPDFで閲覧できますので、最新号をチェックください。
ピックアップ
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2024.09.11
NST勉強会 ~セレン欠乏症について~
令和6年8月29日、NST委員会主催で院内の職員向けに勉強会を開催しました。 今回は藤本製薬会社様をお招きし、「セレン欠乏症」について講演していただきました。勉強会には、38名の多職種のスタッフが参加しました。セレン欠乏症とは、血液中のセレン濃度の低下が原因で症状があらわれた状態のことをいい、特に長期間静脈栄養を行っている方やセレンを十分に含んでいない経腸栄養剤を使用している方などで生じやすいと言われています。今回の勉強会では、セレン欠乏症の症状や診断基準、治療方法などもご教授いただき、定期的に血清セレン値をモニタリングすることの大切さを知ることができました。セレンは必須微量元素の1つで、生体内における抗酸化作用や甲状腺ホルモン代謝調節などの重要な役割を果たしています。セレンは体内で合成することがすることができないため、外部から摂取する必要があります。食物中では、魚介類や肉類、穀類に多く含まれており、通常の食生活を送っていれば血液中のセレン濃度が低下することはありません。血液中のセレン濃度が低下したすべての方に症状があらわれるわけではありませんが、主な症状として、爪の白色化や変形、筋肉痛、筋力低下のほか、不整脈や頻脈を引き起こす心筋症などがあります。
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2024.02.08
NST勉強会 ~褥瘡の栄養管理について~
令和6年2月1日に、NST委員会主催で職員を対象とした勉強会を開催しました。ニュートリー株式会社様より講師の先生をお招きし『褥瘡の栄養管理』について講義していただきました。 勉強会には、医師や看護師、薬剤師、理学療法士、言語聴覚士など21名の職員が参加しました。褥瘡の栄養管理に対しては、出血や浸出液がある場合、通常の食事だけでは栄養が不足してしまうことも多く、創傷のステージごとの栄養管理が必要になります。当院では、このような患者様へ管理栄養士が栄養補助食品を選択し、不足している栄養素の強化を行っています。患者様お一人お一人ごとに必要な栄養素は異なり、使用後の効果を評価しながら創傷治癒へ向けたアプローチが必要となります。患者様の一日でも早い創傷治癒に向けて、多職種協働で褥瘡の栄養管理を行えるよう今後も情報を発信していきます。褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。 一般的に「床ずれ」ともいわれています。NST(栄養サポートチーム)は、多職種が専門的知識や技術を持ち寄り、入院患者様の治療が円滑に進むように栄養面からサポートを行うチームです。 当院のNSTでは、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師・理学療法士・言語聴覚士・医事課スタッフ等の多職種が連携し、患者様の状態を把握しながら、一人ひとりに適した栄養管理が行えるよう活動しています。