- トップページ
- ピックアップ
ピックアップpickup
-
2024.10.30
11月の診療案内一覧
各診療科の診療案内の一覧をまとめて見れます。休診などの案内は以下の各診療科の詳細でご確認お願いします。
-
2024.10.28
新築移転着工の準備が進んでいます
2024年12月1日の着工に向けて、準備工事を進めています。
-
2024.10.28
新築移転のお知らせ
建築のコンセプトは『オーチャード(果樹園)ホスピタル』です。果樹園のように豊かで実りある環境を象徴し、患者様一人ひとりが安心して治療を受け、健康という果実を育んでいける場所でありたいと願っています。このコンセプトは、医療だけでなく介護やリハビリなどのケアにも重点を置き、地域全体で協力し合いながら、住民の皆様が安心して生活できる環境を整えるという私たちのビジョンを体現しています。 現在の北福島医療センターに隣接する地に、効率的かつコンパクトな設計で新病院を建築し、最新の医療技術と人に優しい環境を提供することで、地域の健康の拠点となることを目指しています。 令和4年に発生した福島県沖地震以降より計画を進めておりましたが、ようやく工事着工の運びとなりました。工事に伴い、工事車両の通行や工事音により、近隣の皆様にはご迷惑とご不便をお掛けいたします。工事完了までの間、何卒ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。場所:福島県伊達市箱崎字梁下1番1外7筆
-
2024.09.11
NST勉強会 ~セレン欠乏症について~
令和6年8月29日、NST委員会主催で院内の職員向けに勉強会を開催しました。 今回は藤本製薬会社様をお招きし、「セレン欠乏症」について講演していただきました。勉強会には、38名の多職種のスタッフが参加しました。セレン欠乏症とは、血液中のセレン濃度の低下が原因で症状があらわれた状態のことをいい、特に長期間静脈栄養を行っている方やセレンを十分に含んでいない経腸栄養剤を使用している方などで生じやすいと言われています。今回の勉強会では、セレン欠乏症の症状や診断基準、治療方法などもご教授いただき、定期的に血清セレン値をモニタリングすることの大切さを知ることができました。セレンは必須微量元素の1つで、生体内における抗酸化作用や甲状腺ホルモン代謝調節などの重要な役割を果たしています。セレンは体内で合成することがすることができないため、外部から摂取する必要があります。食物中では、魚介類や肉類、穀類に多く含まれており、通常の食生活を送っていれば血液中のセレン濃度が低下することはありません。血液中のセレン濃度が低下したすべての方に症状があらわれるわけではありませんが、主な症状として、爪の白色化や変形、筋肉痛、筋力低下のほか、不整脈や頻脈を引き起こす心筋症などがあります。
-
2024.08.05
消化器疾患センター紹介
消化器疾患センターでは、食道、胃、小腸・虫垂・大腸、肛門に発生する様々な消化管疾患や肝臓、胆のう、すい臓疾患を対象としており、消化器内科専門医と消化器外科専門医が協力して診断・治療を行っています。超音波検査、CT・MRI検査や内視鏡検査が実施可能で、内視鏡専門医と放射線診断科と協力した画像診断を行います。 食道がん、胃癌、大腸がんといった悪性疾患に対し、内視鏡治療、外科手術、腹腔鏡手術による低侵襲手術や化学療法、さらに放射線治療センターと協力した放射線治療を組み合わせた集学的治療によって各症例に対し最適な治療を提案しております。特に、低侵襲治療 ※に力を入れており、高齢者の方でも術後や入院による体力の低下を可能な限り抑えられるように努力しています。 急性虫垂炎や胆石症、腸閉塞などの腹部救急疾患に対しても対応します。内科治療のみならず、内視鏡治療や腹腔鏡手術にも速やかに対応します。※低侵襲医療とは治療のために生じる体の損傷(侵襲)を極力抑えながら実施する治療です。地域医療連携室:024-551-0101
-
2024.07.16
伊達地域包括支援センター主催感染症対策研修会
令和6年6月18日、伊達地域包括支援センター様主催の感染症対策研修会が開催され、当院内にあります、福島県立医科大学総合内科・臨床感染症学講座の山藤栄一郎教授が講師を務めました。研修会には地域包括支援センターの職員の他、地域のケアマネジャー、訪問介護事業所、介護施設で働く介護従事者等多くの方にご参加いただきました。 山藤教授からは5類感染症移行後の新型コロナウイルス感染症の最新の状況、多くの症例、研究から新たに判明した特徴、新型コロナウイルス感染症に限らない、家庭や職場でできる有効な感染症対策について話をされました。 講演後、参加者の皆様との質疑応答が行われ、普段、家庭や職場でお困りになっていること、判断に迷うことなど具体的な質問が多く寄せられました。5類感染症移行により様々な制限が緩和されたことで、感染のリスクが高まっており、感染した場合、重症化の恐れのある高齢者を支援する介護の現場では、その対応に非常に苦労されていることを改めて感じました。今回の研修会に参加していただいたことで、参加者の皆様が感染症の特徴を正しく理解し、職場やご家庭での適切な対応に繋がればと思います。
-
2024.07.08
インスタグラムやっています
現在、全国の多くの医療施設がInstagramを活用しています。当院も昨年9月より「北福島医療センター公式Instagram」を開設しました。病院の魅力をSNSで伝えることは難しいですが、当院ならではの方法で情報を発信しています。 毎日目にしていると気づかないような魅力を、Instagramを通じて発見できるようになりました。特に福島県の四季はとても豊かで、当院を訪れたことのない方にも「北福島医療センター」および「福島県伊達市」の魅力を伝えたいと思っています。 「食」は人を元気にします。当院に入院されている方はもちろん、Instagramの病院食の写真を見て元気になっていただければ嬉しいです。単に写真を撮るだけでなく、「北福島医療センターらしい病院食写真」を提供しています。 病院のホームページは毎日見ていただけるとは思っていませんが、Instagramなら気軽に情報を収集できます。北福島医療センターのInstagramでは「健診情報」「イベント情報」「活動報告」など、リアルタイムの情報を提供していきます。 写真だけでは伝わらない魅力もあります。Instagramではリール動画を気軽に見られるのも楽しみの一つです。楽しんで見てもらえるようなリール動画を意識し、特に地域の魅力が伝わるコンテンツ作りを目指しています。 利用者様には有用な情報を、学生様には病院の雰囲気を伝えたいと思っています。また、ただ見るだけでも楽しめるInstagramづくりを意識していますので、気軽にフォローいただけると嬉しいです。
-
2024.05.20
リケッチア研究会が北福島医療センターで開催されました
2024年5月18日(土)~5月19日(日)、当院、北福島医療センターにおいて、第27回リケッチア研究会が開催されました。本研究会は、リケッチア感染症に関する基礎、臨床、公衆衛生等の研究発表の場として、今回で27回目を迎えました。新型コロナウイルス感染症の影響により、この2021年~2023年は中止を余儀なくされていましたが、今年は3年ぶりの対面開催となりました。当院会場には北海道から沖縄までの全国からの参加がありました。現地+web参加者を含めると約75名の方が参加され、活発な議論が交わされました。今回の研究発表会では、リケッチア感染症の診断、疫学予防に関する最新の研究成果等が発表の他に、当院のリケッチア研究所創設に尽力され、また、リケッチア感染症においても多大な功績を残された藤田博己博士の追悼プログラムも開催されました。第28回リケッチア研究会は、今年の冬に東京で開催予定です。当院も、引き続きリケッチア研究にの発展に貢献できたらと考えています。
-
2024.05.03
リンパ浮腫診療ガイドライン2024年版
3月15日に開催された第7回日本リンパ浮腫学会にて、最新ガイドラインが先行発売されました。会場内では即日完売となる大盛況でしたが、3月下旬頃にはオンラインや店頭で購入可能です。 このガイドラインの発刊には、当院リハビリテーション科の山本優一理学療法士が編集委員として携わりました。 日本リンパ浮腫学会では、患者様向けのガイドラインについても今秋の発刊を目指して準備を進めております。 診療ガイドラインとは、医療現場で適切な診断や治療を導くために、疾患の予防や治療に関する科学的な知見を専門家の知見に基づいて作成されたものです。このリンパ浮腫診療ガイドラインは、日本医療機能評価機構Mindsの事業の一環として作成されています。
-
2024.04.24
面会について
4/25(木)より、面会方法が変更となりましたのでお知らせいたします。病院内で感染症が発生すると手術や治療の延期、患者様の病状の悪化など患者様に大きな不利益を与えます。 入院患者様の安全を守るためにご理解とご協力をお願いいたします。
-
2024.04.18
乳がんを知ろう
乳汁を作る腺房が集まった小葉と、乳汁を運ぶ乳管を合わせて乳腺といいます。乳腺から出てきた癌を乳がんと呼びます。日本人の9人に1人が乳がんになると言われています。意外と身近な病気ですね。日本人の女性の罹患率の第1位は乳癌です。死亡率は大腸、肺、膵臓に続いて第4位です。ステージ0の乳がんは、ほぼ根治可能であり、小さいうちに見つけられれば90%近く「治るがん」です。乳がんは、ひとそれぞれ広がりや性質が異なります。ひとりひとりに合った治療を行います。マンモグラフィー検査や乳房超音波検査があります。検診マンモグラフィーは40歳以上の方が対象となります。症状のない乳がんはマンモグラフィー検査で見つかることが多いです。その他より詳しく検査するために、CT検査や乳房MRI検査を行います。生検方法は、細胞診、局所麻酔を用いた針生検・ステレオガイド下吸引式針生検があります。 乳房内のがんの広がりによって、温存手術(部分切除術)や全切除術を行います。脇の下のリンパ節に転移が疑われる場合は、腋窩リンパ節郭清を行います。転移はなさそうだと診断できた場合は、センチネルリンパ節生検といって、リンパ節の一部を摘出して検査をします。部分切除の場合、入院は1週間程度、全切除や腋窩リンパ節郭清を行った場合は10日〜2週間程度の入院です。再建手術を希望される場合は他院へご紹介いたします。乳がんの症状は小さいうちは無症状です。しこりや、皮膚のひきつれ、乳頭から血のような分泌物がある、といった様々な症状があります。 血縁者で乳がんにかかったことがある人がいると、そうでない人より約1.9倍乳がんにかかりやすいというデータがあります。また、生まれ持った遺伝子に変異があり、乳がんを引き起こす遺伝性乳がんがあります。遺伝性乳がんは全乳がんの10%程度です。その約半分がBRCA遺伝子の変異が原因とされています。 BRCA遺伝子は遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の原因遺伝子です。変異があると乳がん、卵巣がん、前立腺がん、膵がんなどの癌になりやすいとされています。乳がんにかかった人で下記のいずれかを満たせば保険で検査ができます。また、BRCA遺伝子に変異がある乳がんの方に使用できるオラパリブという薬を使うため、再発リスクが高い方、再発乳がんの方、卵巣がん・卵管がん・腹膜がんを発症したことがある方も保険適用となります。
-
2024.03.25
貧血の話
みなさんこんにちは。血液の病気として真っ先に思い浮かぶのは貧血ではないでしょうか?言葉としては馴染みの深い「貧血」ですが、貧血について知らないことが多いという方や、健康診断などで貧血を指摘されて気になっている方もいらっしゃると思います。このコラムでは、貧血の中でも最も一般的な鉄欠乏性貧血についてご説明したいと思います。 血液の中には生命を維持するのに必要な3種類の血液細胞が存在します(図1)。これらの血液細胞には大切な仕事があるわけですが、今回着目するのは赤血球です。赤血球の仕事は、呼吸で肺に取り込んだ大気中の酸素を受け取って、体の隅々の細胞まで届けることです。 貧血とは、酸素の運搬役である赤血球が不足して、体全体が酸素不足に陥ってしまう病気なのです(図2)。貧血になると体全体が酸欠になるため、だるい、疲れやすい、頭がいたい、少し動いただけで動悸がする、息切れがするなどの症状が出ます。これが貧血の基本的な症状です(図3)。 貧血の診断は血液検査でヘモグロビンの量を測ることでなされます。図4で示した基準よりヘモグロビン値が低い場合に貧血と診断されるのです。 では、なぜ赤血球が不足して貧血になってしまうのでしょうか?実は、血液細胞は使い捨ての消耗品なんです。たとえば赤血球の寿命は約120日です。役目を終えた赤血球が毎日200億個ずつ壊れて行くので、僕らは毎日同じだけの赤血球を新しく作って補充している訳なんですね(図4)。 赤血球を始めとする血液細胞は、骨の髄、すなわち骨髄で、造血幹細胞という血液の種になる細胞から作られています。骨髄は血液を作る工場というわけです(図5)。 赤血球は鉄とタンパク質を材料として造られますが、このときにビタミンB12や葉酸、エリスロポエチンといったビタミンやホルモンが必要になります。鉄は酸素を赤血球につなぐクリップの役目をします(図6)。これらのうちどれが欠けていても貧血が起こりますが、今回は一番頻度の多い鉄欠乏性貧血について見ていきましょう。 鉄欠乏性貧血の原因を図7に示します。このように食事から鉄分を取れていない、あるいは鉄分をちゃんと取っているのに、それ以上に出血で鉄分を失っている事が原因となります。 出血の主な原因としては、女性の場合は子宮筋腫などの婦人科疾患による過多月経が多く、男性の場合には大腸癌など胃腸の病気などが隠れていることがあります。 鉄欠乏性貧血の治療はバランスの良い食事と、必要に応じた鉄剤の内服。そして何より原因となっている疾患の治療が大切です。 今日は鉄欠乏性貧血についてお話ししましたが、たくさんある貧血のなかのごくごく一部に過ぎません。貧血は一つの病気というよりも、一つの症状と考えてもらった方がいいと思います。その原因は山ほどあって、さほど心配のないものから、命に関わるものまであります。 貧血の陰に隠れた怖い病気がないかを確認することが重要です。貧血で病院に来たのに、なんで婦人科に紹介されるの?なんで胃カメラをしなきゃいけないの?なーんて思うかたもいらっしゃったかと思いますが、今日の話をお聴きになった皆さんはなぜ、そういう検査が必要なのかが理解できたことと思います。もし、健康診断などで貧血を指摘されたら、重大な病気の発見の糸口になるかもしれません。できるだけ早く、近くのかかりつけ医に相談しましょう。 北福島医療センター血液内科 甲斐 龍幸