認定看護師・特定看護師の紹介certified nurse
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認定看護師
日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、特定の看護分野における熟練した看護技術及び知識を用いて、あらゆる場で看護を必要とする対象に、水準の高い看護実践のできる看護師のことを言います。認定看護師は、「実践・指導・相談」の3つの役割を果たすことにより、看護のケアの広がりと質の向上に努めています。当院では、5分野6名の認定看護師が、組織の中で横断的に活躍しています。
特定認定看護師・特定看護師
当院には、特定認定看護師(特定行為研修を終了し、認定看護師の資格を有する看護師)3名と特定看護師(特定行為研修を終了した看護師)2名がおります。
特定行為とは21区分38行為に分かれており、高度で専門的な知識・技術を特定行為研修で身につけた看護師が、医師と共に作成した手順書をもとに診療の補助を行うことです。作成した手順書にもとづき患者さんの状況に応じてタイムリーに医療ケアの提供を行い、チーム医療の一員として活躍しています。
特定看護師
松本 考弘(まつもとたかひろ)特定行為研修を修了した看護師を当院では「特定看護師」と呼んでいます。特定行為の中でも、ろう孔管理関連(胃ろうカテーテルの交換・膀胱ろうカテーテルの交換)、栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連(脱水症状に対する輸液による補正・持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整)の2区分4行為の研修を修了しました。
現在、医師の手順書に沿って、胃ろうカテーテル交換を実施しています。患者様が来院後、医師の到着を待つことなく、タイムリーに処置を行うことができます。医師と協働して患者様が安全・安心して医療を受けられるように努めていきたいです。
※ 看護師特定行為研修とは
在宅医療から高度急性期医療の現場において、医療安全に配慮しつつ、高度な臨床能力を発揮できる看護師を養成することが目的の研修です。研修終了後は、医師と共に作成した手順書に従い、ある一定の診療補助行為の実践を可能にし、チーム医療のキーパーソンとして活躍できます。
特定行為
- 胃ろうカテーテル交換
- 膀胱ろうカテーテル交換
- 持続点滴中の高カロリー輸液投与量の調整
- 脱水症状に対する輸液による補正
特定看護師
山口 奈都美(やまぐちなつみ)私は動脈穿刺に関する特定行為を取得しました。看護師が行う採血とは異なり、医師が行う行為であり、それを代行して行うことが出来ます。それが出来ることで患者の処置を迅速に行い、治療につなげることができます。
特定行為研修で学んだ医学的知識・技術をもとに病態が変化する患者のアセスメントを適切に行い、質の高い医療・看護をタイムリーに提供できるよう努めていきます。実施する場面は限られる技術にはなりますが、今所属している救急外来を通して、地域に貢献できるよう自分に出来ることに取り組んでいきたいと思います。
特定行為
- 直接動脈穿刺法による採血
- 橈骨動脈ラインの確保・抜去
感染管理特定認定看護師
佐藤 愛望(さとうめぐみ)私は、令和6年度に感染管理認定看護師の資格を取得しました。現在は、感染対策管理室と病棟の兼任として現場の状況を把握し現場に合わせた感染対策を提案し実践できるよう活動しています。現場と感染対策管理室をつなぐ懸け橋として職員が適切な感染防止技術を正しく実践し、安全で質の高い医療が提供できるように努めていきたいと考えています。
また、地域の医療施設や介護施設とも連携し日ごろから”顔の見える関係”を築いておくことで、有事の際にもスムーズに支援ができ、地域全体で感染対策の強化が行えます。この活動を通して安心して暮らせる地域づくりに取り組んでいきます。
特定行為
- 感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与
- 持続点滴中の高カロリー輸液投与量の調整
- 脱水症状に対する輸液による補正
皮膚・排泄ケア特定認定看護師
大内 佳美(おおうちよしみ)皮膚・排泄ケア認定看護師は、創傷・オストミー・失禁の3分野からなる認定看護師です。
3分野の基本は、スキンケアです。コンサルテーションも褥瘡・失禁関連・皮膚炎・スキン・テアなど皮膚トラブルに関する事がほとんどです。コンサルテーション時は、各関連部署の看護師とアセスメントや評価を行いながら、一緒に関わることで知識の情報共有や伝達をして実践力の向上に繋がる関わりを大切にしています。また、当院は地域医療支援病院であり、高齢の患者様が入院してきます。高齢の患者様は、皮膚がとても脆弱であるため、日常生活動作や療養環境で容易にスキントラブルを起こしやすく状況です。
このようなスキントラブルを予防できるように褥瘡対策委員会などと連携して「健康な皮膚の維持」を目標にケアを提供していきたいと思っています。特定行為
- 褥創又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
- 創傷に対する陰圧閉鎖療法
- 持続点滴中の高カロリー輸液投与量の調整
- 脱水症状に対する輸液による補正
摂食嚥下障害看護特定認定看護師
渡邉 文子(わたなべ あやこ)摂食嚥下障害看護認定看護師の役割は摂食嚥下障害のある患者様の「食べる気持ち」を支えることです。
伊達市は高齢化率が進んでおり、加齢による全身性の筋肉量の減少、筋力の低下は嚥下機能に大きく影響します。誤嚥性肺炎を繰り返し入院してくる患者様や脳血管疾患の後遺症、筋神経疾患等で摂食嚥下障害を有する患者様が多く、医師、言語聴覚士、管理栄養士とともにチームで活動しています。多職種で嚥下のアセスメントを行い、口腔ケア方法、食事形態、食事姿勢、食事摂取・介助方法などを判断しています。患者様の生活をふまえた介入のポイントを明確にすることで誤嚥性肺炎、窒息、低栄養、脱水などの予防や改善に繋げています。
食べることは生きることであり活力になります。食べた物が体に反映され、味を感じ「美味しい」「幸せ」と思えること、口から栄養をとるということは体だけでなく心を満たすことに繋がります。嚥下の状態を正確に判断した上で、患者様の心に寄り添うことを大切に、最期まで安全に口から食べることが出来るように支援していきたいと思っています。
特定行為
- 持続点滴中の高カロリー輸液投与量の調整
- 脱水症状に対する輸液による補正
がん性疼痛看護認定看護師
明珍 瞳(みょうちんひとみ)がん性疼痛は、癌を患った患者に生じる全ての‘痛み’のことを指します。その癌に対する痛みのケアをする上で重要となるのは、「病変による体の辛さ」と「心や社会生活への影響」です。ご本人の痛みを取ることはもちろん重要ですが、薬剤や看護技術を活かし「その人らしい痛みとの付き合い方」を目指すことが、ご本人やご家族様の‘ケア’に繋がると考えます。
当院では乳腺外科・消化器外科内科・血液内科の患者様を中心に、がん性疼痛に関して対応させていただいています。がん性疼痛を有する患者様にどのように介入していくか、また患者様一人一人の痛みや心とどのように向き合っていくのかということを大切にしています。
がん化学療法看護認定看護師
田代 佳子(たしろけいこ)活動内容は、(1)がん化学療法の安全な投与の支援・システムの構築、(2)薬剤の副作用へのケアおよび患者様への指導、(3)がん化学療法看護に関するスタッフへの指導及びコンサルテーションで、医師や薬剤師などと連携をとりながら協働し、病院内を横断的に活動しています。
がん化学療法は身体的・精神的・社会的にも苦痛を伴うことが多く、長期間の治療を余儀なくされます。患者様やご家族が、病状や治療・副作用などを理解し、安心して治療を受けられるように、治療選択の意思決定支援や副作用のセルフケア支援をさらに充実させていきたいと考えています。
感染管理認定看護師
飯沼 範子(いいぬまのりこ)感染管理認定看護師の役割は、患者様、患者様のご家族、お見舞いに来られた方や現場で働くすべての人、地域の皆様を感染から守ることです。
院内で働く職員の誰もが、現場で感染対策の基本を正しく実施できるように、感染対策チーム(ICT)と協力をして活動をしています。多職種の方々と協力しながら、組織全体で感染対策に取り組み、患者様が安心して治療に専念できる安全な環境を提供することに繋げていきたいと思います。地域の方々と連携をしながら、地域全体で感染防止対策が図れるように貢献をしていきたいです。