医療療養病棟について
医療療養病棟のはたらき
長期間の療養を目的とした病棟
「医療療養病棟」は、療養専用の病棟です。急性期の治療を終えても、医療の必要度が高い患者様でありながら病状が慢性期(病状が安定している時期)の方を対象に、医療ケアやリハビリテーションを提供いたします。
医療療養病棟の特徴
医療療養病棟は医療保険が適用されます。
長期入院が可能です。付き添いの必要はありません。
リハビリ医療サービスの提供。拘縮予防など身体の状態を保ちます。
寝たきりの方、ADL介助の方も受け入れ可能です。
看取りやターミナルケアに対応しています。DNAR(二次心肺蘇生措置を行わない)をご承諾いただいております。
医師・看護師・介護士が24時間365日対応します
利用対象者
病状が安定した慢性期の患者様2006年から導入された医療区分にもとづき、医療療養病棟では医療区分2・3の人を優先的に受け入れています。
- 医療区分3
- 医師及び看護師により、常時監視・管理を実施している状態(状態により医療区分2に分類)
- 中心静脈栄養(消化管からの栄養摂取ができない場合:初めの7日間)
- 医療区分2
- 気管切開又は気管内挿管が行われている
- 酸素療法を実施している(上限3ℓ/分)
- 糖尿病で頻回な血糖検査を必要としている
- パーキンソン病関連疾患がある(症候群は不可)
- 難病の指定を受けている
- 脊髄損傷がある
- 疼痛コントロールが必要な悪性腫瘍がある(要相談)
- 褥瘡(床ずれ)の処置が必要である
- 1日8回以上の喀痰吸引を実施している
- 肺炎又は尿路感染症の治療を実施している(要相談)
- 医療区分1
- 医療区分2、3に該当しない人
一般病棟と療養病棟の違い
一般病棟
今必要な治療を提供する病棟治療のステージ - 急性期
- 病気になり始めた時期
設備・機器 - 多くの機器や設備を導入
- 検査室・手術室も充実
入院期間の目安 - 基本的に2週間、長くて1ヵ月
療養病棟
療養生活を支援する病棟治療のステージ - 慢性期
- 病状が安定している時期
設備・機器 - 療養に必要な設備・機器のみ導入
入院期間の目安 - 当院では期間は特に設けていませんが、病状回復の様子を見て、退院をお勧めすることがあります。
ご相談から入院までの流れ
お電話でお問い合わせの上、お申し込みください
以下の書類を地域医療連携室までお送りください
- 診療情報提供書
- 検査データ
- リハビリ計画書等
- 医療療養病棟ADL票(以下よりダウンロードして使用できます。)
- 医療療養区分チェック表(以下よりダウンロードして使用できます。)
院内で入院判定会を行い、必要があれば実態調査に伺います
1週間〜10日程度で入院の判定結果をお知らせいたします
入院が決定した場合、入院の日時調整をします
ご家族と面談し、医療療養病棟のご案内・説明をいたします
入院当日の患者様の送迎をお願いしております