東北地方におけるリケッチア症・つつが虫病診断技術研修会が開催されました
令和5年6月29日(木)当院一階パントリー会場において「東北地方におけるリケッチア症・つつが虫病診断技術研修会:一日目」が開催されました。
研修会について
リケッチア感染症とは、リケッチアという病原体が主にダニによって媒介する感染症です。ツツガムシ病、日本紅斑熱など、多くの種類があります。これらの病気は死亡例も報告されており、以前より注目されていますが、検査ができる機関が限られているため、正確な診断が難しい病気です。<br>この度、福島県立医科大学の門馬直太先生の呼びかけにより、令和5年6月29日~30日の2日間、東北地方におけるリケッチア症の情報共有と、その診断のための間接ペルオキシダーゼ法(IP法)の実技講習会が開催されることとなりました。<br>参加施設は福島県内では、北福島医療センター、福島県衛生研究所、福島県野生生物共生センター、福島県立医科大学。県外からは秋田県健康環境センター、国立感染症研究所が参加しました。<br>1日目の講義の会場が北福島医療センターでした。
プログラム
- 福島県におけるつつが虫病の発生状況
- 福島県内の野生生物とマダニ
- リケッチア症の臨床
- リケッチア症血清抗体価測定の歴史、原理
当院での研修会開催にあたり
つつが虫病をはじめとしたリケッチア感染症は、福島県でも決して少なくありません。また、発見が遅れると命にもかかわる重大な病気の一つです。この研修会が、リケッチア症の診断と治療に携わる検査技術の向上に貢献することを期待しています。<br>今回、福島県立医科大学の門馬先生をはじめとした多くの先生の協力があって、北福島医療センターでこのような有意義な研修会が開催されました。リケッチア研究所を保有する当院では、今後もこのような催し物が開催できたらと考えております。
主催
令和5年度 AMED医療研究開発推進事業費補助金<br>(新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業)<br>「ダニ媒介性感染症の総合的な対策に向けた研究」
共催
北福島医療センター 福島県立医科大学