米国学術誌「Diabetes Care」に研究成果が掲載されました
2025.09.09
お知らせ
このたび、当院に開設されています、福島県立医科大学糖尿病内分泌代謝内科・総合内科・臨床感染症学講座の研究成果が、国際的な医学雑誌「Diabetes Care」に掲載されました。 糖尿病の患者さんでは、健康な方に比べて筋肉量や筋力が早く低下しやすく(サルコペニア)、将来的に寝たきりにつながることが知られています。しかし、筋力低下を早い段階から予測できる簡単な検査は、これまで存在しませんでした。 今回、当講座を中心とする研究グループは、糖尿病をもつ方の将来の筋力低下リスクを「尿中タイチン」という新しいバイオマーカーによって高い精度で予測できることを発見しました。この成果は、2025年8月25日に米国糖尿病学会の国際的査読付き学術誌「Diabetes Care」に発表されました。 本研究は、2021年より徳島大学・神戸大学との共同研究として開始し、当院 糖尿病・内分泌代謝科の田辺隼人医師を中心に解析を進めてきたものです。 「Diabetes Care」は米国糖尿病学会が刊行する国際的トップジャーナルであり、日本人研究者の論文が掲載されることは年間でも極めて稀で、大変名誉な成果となります。 この成果については、2025年9月9日付の福島民友新聞・福島民報新聞にも掲載されました。 論文はこちら https://diabetesjournals.org/care/article-abstract/doi/10.2337/dc25-1067/163278/Prediction-of-Sarcopenia-Onset-in-Type-2-Diabetes?redirectedFrom=fulltext