院長より年頭のご挨拶
令和7年の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げますとともに、皆様のご健康とご多幸を⼼よりお祈り申し上げます。 また、旧年中は格別のご厚情を賜り誠にありがとうございました。 さて、当院では昨年12⽉より新病院新築移転⼯事に着⼿いたしました。来年秋の竣⼯を⽬指し、⼤きな⼀歩となりました。建設⼯事を着実に進めることはもとより、患者の皆様、働く職員がともに安全で安⼼できるよう、新病院の運営を持続可能なものとし、より⼀層地域に貢献できる病院を⽬指して、たゆまぬ努⼒を続けてまいります。 病院を取り巻く環境が⼤きく変化している今、当院で⽬指していくものがあります。 それは「変わること」と「変わらないこと」です。 新病院の建設はまさに変わることでありますが、建物が変わるだけでなく、社会情勢の変化に柔軟に対応し、病院⾃体が変わっていかなければなりません。 しかし変わらないことも必要です。 それは、今までと変わらず地域に寄り添った患者様優先の病院を⽬指すことです。当院は伊達市で唯⼀の⼊院施設を持った病院であり、『地域医療⽀援病院』として地域の医療機関と連携し、救急患者の受け⼊れを⾏い、引き続き、地域医療を⽀えてまいります。また、専⾨的な医療を提供するため、広く紹介患者を受け⼊れ、⼿術や抗がん剤治療、そして放射線治療など集学的がん治療を⾏う⼀⽅で、地域の⾼齢者や周辺の施設の⽅を広く受け⼊れていく必要があります。私たちは地域の皆様に必要とされる病院を変わらずに、そして愚直に⽬指してまいります。 さらに、当院では、認定看護師や特定⾏為看護師、その他専⾨職種の⼈材育成にも⼒をいれており、地域の皆様のニーズに応え、この病院にかかって良かったと⼼から思っていただけるよう努めてまいります。 なお、当院内に設置された公⽴⼤学法⼈福島県⽴医科⼤学の寄付講座は、昨年11⽉より、総合内科・感染症科から糖尿病内分泌代謝内科へ引き継がれ、2名の常勤医師が配置されました。専⾨内科として糖尿病内分泌代謝内科の外来診療のほか、⼀般内科も含めた⼊院診療を⾏っておりますのでお知らせいたします。 最後になりますが、本年の⼲⽀は「⼄⺒(きのと・み)」です。これには「努⼒を重ね、物事を安定させていく」といった意味があると⾔われています。また「⼄」は植物が成⻑し広がっていく、⾃⾝の⽬標に向かっていく⼒を、「⺒」は古来より神聖な⽣き物として、たくましい⽣命⼒、再⽣と変化の象徴ともされております。私たちは、新たな⼀歩を踏み出し、着実に実を結び始める年となるよう全⼒を尽くしてまいります。 皆様とともに地域医療を⽀え、地域の皆様が安⼼して暮らせるよう、引き続き取り組んでまいりますので、本年もより⼀層のご⽀援、ご協⼒をお願い申し上げます。 令和7年1⽉